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2009年04月07日

MSワラントとは何か

MSワラントが今回のテーマです。eワラント・ワラント債については大丈夫でしょうか?同じワラントという名前がついていても、今回のMSワラントはだいぶ趣が違います。
難しくはないと思いますが、ちょっと・・・。「ちょっと・・・」の理由も含めて早速いってみましょう!

MSワラントとはMoving Strike Warrantの略で、日本語訳すと、『行使価額修正条項付新株予約権』となります。
MSワラントは、MSSO(Moving Strike Stock Option)とも呼ばれることが多く、MSCB(Moving Strike Convertible Bond)との類似性から、
MSワラントよりMSSOという略称を好む個人投資家もいます。
新株取得の権利行使期間内なら、行使価格で取得する権利があるのがワラントなのですが、MSワラントの場合、その行使価格が随時修正されるのです。
MSワラントは、MSCBと違って社債が付いていませんから、その分、引き受け先の資金負担が軽くなります。
また、MSワラントは、払込資金の入金が保証されていません(MSCBなら払込資金の入金がほぼ確実とされています)。
MSワラントやMSCBは、引き受け先のリスクがないので、確実に儲かるといわれています。引き受け先は、株を空売りすることで莫大な利益を得ることが多いのです。
しかし、MSワラントやMSCBの引き受け先は株価が下がった方が儲かりますが、既存の株主は大変な目に遭ってしまうでしょう。
企業がMSワラントを発行すると発表しただけで、株価が大幅に下落することもあるのです。
MSワラントやMSCBは、発行する側は簡単に資金が調達できますし、引き受ける側も儲かりますが、既存の株主は大きな損害を被ることが多いため、
悪魔の錬金術とも呼ばれているのです。
MSワラントやMSCBを発行した企業の株が、絶対に下落するとはいえませんが、MSワラントやMSCBを発行するというだけで、投資家への信用を失うことにつながります。

このようにMSワラントは、かなりのインパクトを持った金融商品ということができると思います。
引き受け先としては莫大な利益を得られることも多いとはいえ、既存の株主が被る大きな損害や信用の失墜も考えると、MSワラント自体は優れた金融商品であるとはいえないような気もしますね。


タグ :MSワラント

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Posted by ross at 21:46 │ワラント