ワラント・オプション・日経２２５について

ワラント債という言葉を目にしたことがある方も多いと思います。ワラント・eワラント・ワラント債・フィスコワラント・MSワラントなど、
ワラントという言葉は何となく理解していたとしても、詳しくはわからないという方も多いのではないでしょうか？
混同しがちなところもあるので、今回はワラント債について調べてみました。

ワラント債とは、社債の一種であり、新株予約権（ワラント）が付いた社債のことをいいます。
ワラントというのは日本語で「保証」という意味です。
ワラント債とは、新株予約券という保証がついた社債であるということですね。
従って、ワラント債と普通社債との違いとは、ワラント債は、社債部分の他に、その社債を発行した会社の株式を
決められた一定価格で買い取る権利が付いていることです。
ワラント債にも種類があって、分離型ワラント債と非分離型ワラント債の二種類に分類されます。
つまり、社債の部分と新株予約権（ワラント）を分離できるか分離できないかの違いです。
分離型ワラント債の方が社債部分とワラント部分を別々に販売できて便利なためか、実際には分離型ワラント債がかなりの部分を占めています。
しかし、平成１４年（2002年）の商法改正では、非分離型ワラント債のみ、新株予約権付社債であると規定されました。
これは、分離型ワラント債は、新株予約権付社債の規定から外れていることを意味しているのです。
一般的に、ワラント債は、他の社債よりも、ハイリスクハイリターンだとされています。
というのは、ワラント債を所有していれば、株式を行使価格（予め定められた価格）で買うことができますが、
もし株価が行使価格を下回ってしまった場合は、元本を取り戻せないかもしれないからです。
また、ワラントには行使できる期間が決められており、それを過ぎるとワラントは消滅してしまいます。
少ない資金でも、株式を購入できるのがワラント債の魅力なのですが、その分、リスクも大きいことを知っておかねばなりません。
ワラントを行使する場合、株券を購入するための資金が別途必要になりますが、社債は手元に残ります。
その会社の株価が値上がりしている時にワラントを行使すれば、時価よりも低価格で株式を買えるので利益が出るということになります。

ワラント債の概要は、何となく分かっていただけたでしょうか？今回の記事は、ワラント債についての本当に基本的な部分についてのみですが、
折に触れ、またもう一段詳しいところを書いていきたいと思います。少しではあっても着実に理解していったほうが、一度に全てを理解しようとするより、
結果的には早く理解できるような気もします。機会がありましたら、あらたにワラント債について取り上げていきたいと思いますので、気長にお待ち下さい（笑）。